BIGUP 観葉植物 ブログ

新しい観葉植物の商品の紹介、その他観葉植物情報をお知らせいたします。

屋外のフェニックス・ロベリニーの水やり

 

一般的な観葉植物の水やりの仕方について、「土の表面が乾いたらたっぷりと」といわれ、水をやり過ぎないことが基本となる場合が多いですが、屋外で育てることが多く、たくさんの水を要求するフェニックス・ロベリニーをより上手に育てるための、特に水やりについての注意点をこちらでも書いておきます。

フェニックス・ロベリニーは、サイズに関係なく、屋外で育てる場合(直射日光下、軒下を含む。室内で長く置いていたものを急に強い光に当てると、葉が茶色く焼けてしまう場合があるので、注意が必要です。)は、特に夏場は水をたくさん吸います。乾いた状態が長く続くと、葉の一部が枯れてしまったり、弱ってしまう場合があります。他の一般的な観葉植物と違って”根腐れを起こさない”ので、いくら水やりしても問題ありません。1日に1回はたっぷり水やりをして、受け皿にも満タンに水が溜まるようにしておけばベストです(悪影響ありません)。夏場は、1日で受け皿の水も全部吸い上げてしまうぐらいと思います。

 

受け皿水やりの際に幹にも水をかけてやるといいといわれることもあります。

土が乾いて、水切れを起こしている場合は、葉が折りたたまれたようになって若干細く見えます。そのようになる前にとにかく強く水切れさせないよう育てていただければと思います。

 

室内で育てる場合でも、水を吸い上げるのが早い場合は、受け皿に水を溜めておく等、同様に強く水切れさせないようにしてください。旅行で水遣りが出来ない場合も受け皿に水を溜めておきましょう。1週間ぐらいは十分大丈夫と思います。なお、明るくない場所ほど、水を吸う量は少なくなります。

 

 

そして、どの場合も春~夏の生育期には肥料を与えていただければベストです。

 

このように長々と書くと、特に初心者の方にとっては、育てるのがとても難しいように感じてしまいますが、何も考えず、朝出かける前等に1日1回水をやればいいだけでの、育てるのが最も簡単な部類の観葉植物です。水切れを起こさなければ、葉はずっとたわわで綺麗な状態を保ちやすく、わけもわからずコンディションを崩すということもそうありません。気軽に考えていただければと思います。

 

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切り戻しの基本、目標別切り戻し手法

枝が伸びきってしまったり、落葉したり等で観葉植物の形が崩れてしまうことがあります。そうなってしまっても、場合によってはそれが自然に、おしゃれに、お部屋に馴染んだようにも見えて、それはそれでかまわない場合もありますが、きっちり整えて仕立て直したい場合には、「切り戻し」という園芸手法を行います。切り戻しすることを、「カットを入れる」、「ピンチする」等とも言います。観葉植物の幹をカットして新しく芽吹かせます。春~初夏頃に行うのがベストです。

「切り戻し」自体は観葉植物の育て方・手入れとして多く触れられることですが、切り戻し方法の基本と、どのように切り戻せばどのように芽吹き、仕立て上がるか、ある程度イメージ通りに仕立てるための基本について書きたいと思います。

 

まず、カットする部分は幹の、ある程度朴質化した部分でカットします。まだ柔らかい緑の部分で切っても、その周辺は枯れてしまう可能性が高いので、残す意味があまりありません。思い切ってカットします。

切り戻し画像1左図(A図)のA-1のように葉を残して切り戻せば、基本的には一番トップの葉の葉柄の付け根のすぐ上から芽吹き、A-2のようになることが予想されます。

 

 

 

切り戻し画像2

左図(B図)のB-1のように、葉を一枚も残さず丸坊主の状態にすればB-2のように木全体(Aのように特定できない箇所)から多発的に芽吹きます。

 

 

 

 

 

切り戻した後の容姿として、これらのイメージが基本となります。

また、一般的には、Aのように葉を残す方が、蒸散が確保され、安全です。

植物の種類やその状態(葉が全部落葉してしまっている等)によっては、切り戻し方を選べない場合があります。また、ヤシ等、他と同様に切り戻しできないものもありますのでご注意ください。

 

 

観葉植物の植え替えの仕方

 観葉植物は大まかにはご購入後2年ぐらいの春~初夏頃に一回り大きいサイズの鉢に植え替えを行ってやるとベストです。これからの時期、植え替えを行ってみようという方も多いと思います。また、ご自分でお気に入りの鉢に植え替えをしてみたいと考える方もいらっしゃると思います。

そこで観葉植物の基本的な植え替えの仕方について書きましたのでご参考にしてください。

 

【用意するもの】ゴムハンマー、新しい鉢、軽石、鉢底ネット、観葉植物用の土、スコップ、棒

 

観葉植物の植え替え1①鉢底から根が出ている場合は、予め綺麗に切っておきます。

 

②観葉植物の根元等を傷めないように持ち、ゴムハンマー等で鉢のトップをたたきます。これによって古い鉢が取れます。その前に、鉢の側面を1周軽くたたいておくと鉢が取れやすくなります。

(陶器鉢に植わっている場合で、根が鉢内に張っている場合は、鉢を割ってしまわないと植物を取り出せない場合があります。 )

 

 

 

③通常は鉢形に土が根に絡まった状態で鉢が取れます。上級者以外の方はここで大きく土を崩さないようにしてください。

植え替え画像2

 

植え替えのイラスト3④鉢内に軽石等を敷いた新しい鉢に左のようにしてそのまま植えます。軽石の下には、必要な場合(軽石よりも穴が大きいような場合)は鉢底ネットを敷いてください。

補充する土は市販の観葉植物用の土を使用します。周囲の、土を補充した部分は大きな空洞をつくらないため、植物を安定させるため、また水やりする際に均一に水が吸い込まれるよう、棒などで軽く突いてやります。ぎゅうぎゅうに詰め込み過ぎないようにもしてください。

陶器鉢への植え替えの場合で、現在植えられている鉢よりも比較的高さがある場合があります。このような場合は、鉢底の軽石を多めにしたり、数センチ角の発泡スチロールを入れるなど、まるまる土を入れない方が鉢も軽くなりますし、通気性が良く、植物の健康を保てる場合が多いと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

観葉植物の冬場の管理、育て方について

 

以下、冬季の観葉植物の管理、育て方について特に気をつけていただきたい2点について書きました。

 

置き場所

できるだけ暖かく、明るい場所に置きましょう。各植物の越冬温度に合わせてそれを保てる温度の部屋に置くようにしましょう。夜間の窓際は冷えることが多いので、窓から離して置く等するといいと思います。

暖房で空気が乾燥することが多いので、時々霧吹き等してあげるとベストです。できるだけエアコンの風が直接当たらない場所に置いてください。葉を急激に乾燥させ、痛めてしまう場合があります。

 

水やり等

通年、「土の表面が乾いたらたっぷりと」が基本です。冬場はあまり水を吸いあげないので、暖かい時期と比べて水やりの間隔は長くなります。また、あまり水を吸わない冬場は土の表面が乾いてもある程度放っておくぐらいのイメージで大丈夫です。できるだけ水をやらないで育てるイメージで管理してください。また、水をあげるときは、これから暖かくなる朝等にあげていただければベストと思います。

あまり成長しない冬場は栄養分もそれほど必要ないので、基本的には肥料もあげないようにしてください。

 

他にもご不安な点や、ご質問等がある場合はメールにてお問い合わせください。

 

 

 

ぺーはー(pH)って?

プラスアルファな観葉植物の育て方として、pH(ペーハー、ピーエイチ)についてかきます。特に通常観葉植物を育てる場合にそれほど気にしていただく必要はありませんのでご注意ください。

中学生の理科でも出てきたと思いますが、pHとは、酸性やアルカリ性の強さを測る指標です。pH=7が中性で、それより値が小さくなると酸性、値が大きくなるとアルカリ性が強くなり、0~14までの数値があります。

実は植物の生育には、土のpHが関係していて、多くは弱酸性ぐらいがベストです。観葉植物では、植物によっても異なりますが、6.0~6.8ぐらいがいいと思います。野菜等ではもう少し低めな値が一般的ですが、観葉植物は少し高めのイメージです。

これよりpHが低くなると、いくつかの害も考えられます。特に、リンやカリウムという栄養分が土中に不足してしまったり、吸い上げにくい状態となり、植物にとって不足してしまいます。(高すぎても障害があります。)

本格的なガーデニングや、農業では、土に苦土石灰等を混ぜて、pH値を調整します。観葉植物の土も全て調整されていますし、一般的に観葉植物として管理する中ではpHがそれほど低下することもないので、特に気にする必要はありません。

小さい苗から本格的にガンガン育てたいという方は、これから植える土のpHを調べてみてもいいでしょう。今ある観葉植物に対して、どうしてもという場合には、卵の殻等を砕いて上に置いてやるといいと思います。

 

屋外で育てる場合

観葉植物を通年屋外で育てたいと考えていらっしゃる方も多いと思います。屋外で育てる場合の通常のご家庭の環境での置き場所として一番無難でお薦めできるのは直射日光の当たらない軒下等です。この方が、葉の色を濃く、きれいに保ちやすいと思います。多く屋外でもご利用いただいているソテツフェニックス・ロベリニーシマトネリコ等、直射日光下でも大丈夫ですが、この場合は、(特に暖かい時期は)土が乾きすぎてしまわないようにすることと、また肥料も通常より多い頻度であげていただければベストです。

観葉植物の通常の置き場所となる屋内も含めて植物は、大まかには光が強い程、多くの栄養分、水分を欲しがります。逆に光が弱ければそれほど必要でもありません。例えば栄養分が足りずそれによって枯れてしまうことはないと考えていただいてもいいですが、このようなバランスをイメージして育ててあげるとよりいい状態を保ちやすいと思います。

 

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また、一般的には多くの光を浴び、かつ栄養分、水分とのバランスがいいほどかっこよく育ちます。

他、屋外で育てる場合に、倒れてしまわないように強い風が当たらない場所に置いていただき、また、(特に夏場は)熱くなるコンクリートの上等に置くことは避けるようにしていただけるといいと思います。

 

 

観葉植物の成長と手入れ

本日フィカス・ウンベラータフィカス・アルテシーマの新しい1点モノの商品を掲載いたしました。

 

観葉植物の成長の仕方について、大まかに解説したいと思います。

植物は下のように成長していきます。↓

観葉植物の成長1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成長とともに新しく芽が出てきます。↓


観葉植物の成長2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉が開きます。↓


植物の成長の図3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同様に繰り返して成長していきます。↓


観葉植物の成長3

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上の2番は、下のような画像の状態です。ポット入りのオーガスタの苗で説明すると、頂上部(一番新しい葉の付け根の部分)から新しい芽が出てきます。↓




オーガスタの新芽

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓だんだん葉が開いてきます。


オーガスタの苗の成長

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↓葉が完全に開きます。新しい葉はまだ緑が薄いですが、この後、だんだん色がのってきます。


オーガスタの苗の葉が展開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

成長とともに下の図のように一番古い葉から、黄色く変色したり等して、枯れていきます。↓


下葉の枯れ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この場合は、その葉を付け根からハサミ等で切ってください。引っ張って抜き取ることもできます。ほうっておいても問題はありません。

このような葉の展開を繰り返して植物は成長していきます。そして、先の画像のオーガスタの苗の一番新しい葉は、製品において一番古い下葉ぐらいの位置になっているのではないかと思います。


観葉植物の下葉

 

 

 

 

 

 

 

観葉植物の越冬温度

観葉植物の耐寒性をはかる指標として、よく越冬温度が表記されます。

例えば、シュロチクは越冬温度は0℃といわれる場合が多いと思います。越冬温度とは、植物にとても悪い影響を与える可能性がない最低の温度ですので、このような場合、基本、冬場は0℃をきらないように管理してください。多くの場合、屋外でも大丈夫であることと、寒冷地でなければ屋内なら必ず大丈夫です。

この温度を下回ると必ず痛んだり、枯れたりするわけではありません。ここ鹿児島県指宿市でも、冬場氷点下まで温度が低下し、雪が降ったり、霜が降りたりする場合があるにも関わらず、路地植えされたシュロチクが健康に育っている場合もあります。また、下回らなくても痛んでしまったり、枯れてしまったりする場合もあります。

越冬温度0℃とは、普通に理解するなら、枯れてしまわないための最低温度です。といってもあくまでも簡単に書き表したものであり、ある程度アバウトであることはご理解ください(正確にわかりませんが、学術的に定義され、正確に実験されて得た温度ではないと思います。厳密に気にされる方はそれほどいらっしゃらないと思いますが、念のため…。)。例えば、同じ越冬温度でも、こちらは枯れてしまうが、こちらは葉色が少し悪くなるぐらい等あります。また、「夜間0℃以下等になっても、昼間は20℃まで温度が上昇する」のと、「1日中ずっと1℃」というのは環境として異なり、越冬温度0℃の植物でも後者では枯れてしまう場合もあるかもしれません。

長々と難しく思わせてしまうことを書いてしまいましたが、多くの場合、越冬温度10℃ぐらいなら、通常の室内で管理していただければ大丈夫なイメージです。はじめて観葉植物を部屋に置くという方も多くいらっしゃると思いますが、より気楽に考えていただければと思います。

観葉植物全般、特に冬場は水は頻繁に与えすぎずある程度土が乾いても少しほったらかす気持ちで、土は乾燥気味に育てていただければベストかと思います。これによって低温による影響を小さくできます。また、光量や温度が低下する冬場はそれほど水を吸いませんので、水をあげすぎると土の中で水が滞ることが多くなって、それによってクオリティの低下等を招く場合があります。水をそれほど吸わないということは、暖かい時期と比べて、土の乾燥もよりほったらかせます。このようなイメージを持っていただければと思います。水をあげる場合も、これから温度が上昇していく朝にあげていただければベストと思います。(観葉植物の水やりもご参照ください。)

 

 

観葉植物の水やり

観葉植物の水やりの仕方について・・・「土の表面が乾いたらたっぷりと」とよくいわれています。

植物によって水を吸い上げる量(土が乾く速度)は異なり、また、それに加えて置き場所や季節によっても異なります。例えば、窓際で管理した場合、3日で土が乾くけど、窓際から遠いところで管理した場合、土が乾くまで1週間かかる、また、夏場は3日で乾くけど、冬場は乾くまで1週間かかる等の違いがでてきます。

観葉植物にとって、土が乾いていないのに水やりを繰り返すのは、根腐れ等の病気やその他のクオリティの低下を招く原因になる場合があります。水切れも、それによって枯れてしまったり、同様にクオリティの低下を招く場合があります。ですので、一概に、この植物の水やりは1週間に1度、3日に1度等、設定することはできません。

なので、「土の表面が乾いたらたっぷりと」は、一番植物にとって優しい育て方になり、水のやり方においてベストな表現だと思います。

「土の表面が乾いている」という範囲はそれほど気にする必要はありませんが、多くの方が考えているよりもある程度水をやらずにそのままにしてもいいイメージかと思います。冬場は特に土の表面が乾いてからもある程度放っておくイメージで管理していただければベストかと思います。また、「水をたっぷり」というのは、鉢底から水が流れ出るぐらい(鉢の中全体に水がいきわたるぐらい。)の量です。受け皿にたまった水は捨ててください。それから、毎日コップ1杯等の水のやり方は控えていただければと思います。

他、リュウゼツラン科、リュウケツジュ科等の観葉植物は、より土を乾燥させてもいいイメージです。その他、水やりについて、特記しておきたいものについては以下があげられます。(他にも記せばお役に立つものもあるかもしれませんが、今思いついたものにて失礼いたします。)

・サンスベリア・・・冬場は1回も水をやらなくても大丈夫です。また室内の温度が冬場でもある程度暖かいような場所以外はその方が無難かもしれません。

・フェニックス・ロベリニー等の耐寒性のあるヤシ類・・・水をよく吸う場合が多く、特に夏場は受け皿に水を溜めておいてもいいです。

観葉植物の水やりについて、ご説明がとても長くなってしまいましたが、それほど難しいものではありません。考えていらっしゃるより、ほったらかしぐらいの楽なイメージでいいものです。かわいがりすぎて毎日水をあげるよりもある程度ほったらかして育てる方が、元気に育ってくれる場合が多いです。より気楽に考えていただければと思います。